GT-Rollerシリーズのスマート化をさせる「GT-eSMART」。
このGT-eSMARTをの設定や制御ツールとして使用するアプリ「GT-eRemote」があります。
ZWIFT等の他社製のアプリを主に使っている人は、最初に設定した以降はほとんど触っていない、なんて人も多いのではないでしょうか?
実はこの「GT-eRemote」は単なる設定アプリではありません。
使いこなすことで、あなたのローラートレーニングをより楽しくすることが出来ます。
第2回目は、Ride Modeの使い方についてまとめました。
「ひたすら平坦の負荷で走りたい!」「適当に走っても狙ったパワーにコントロールしてほしい」等、ストイックにトレーニングしたい方は必見です。
初めてGT-eSMARTを使う方、初めての設定については、「はじめてのGT-eSMART」をご覧ください。
Ride Modeを使いこなす
Ride Modeは、負荷設定や勾配などをコントロールしたり、バーチャルライドアプリ使用時のGT-eSMARTの挙動を確認することが出来ます。
Manual
Manualは、負荷*や勾配**をそれぞれ指定することが可能です。
負荷、勾配を固定してトレーニングしたい場合にこのモードを使用してください。
*GT-ePowerシリーズを使用した場合
**GT-eSlopeシリーズを使用した場合
-Tips-
GT-ePowerシリーズの挙動を確認するためにRideモードのmanualにて負荷量を調整する場合、Settingモード「負荷off速度」を0.0km/hにしてください。「負荷off速度」を設定してしまうと、ホイールを回さない限り、Rideモードのmanualでも負荷変化はしませんのでご注意ください。
Slope
Slopeは、指定した勾配値の勾配と負荷を維持します。
負荷は、指定した勾配値の計算によって負荷再現されるため、体重やホイール速度等によって負荷変化が行われます。また、GT-eSlopeを使用しなくても、負荷変化は指定した勾配値によって負荷再現されます。
Minimum resistを指定した場合は、指定した値未満の負荷にはなりません。
-Tips-
Slopeによる負荷変化は、体重やホイール速度(空気抵抗等)によって変わるため、例えば「ずっと平坦の負荷を再現したい」という場合はSlopeを0%に設定して走ってみましょう。
その場合、平坦のようにスピードが遅ければ負荷が軽く、スピードが速くなればなるほど負荷が重くなります。
ピストバイクを使ってひたすら平坦のトレーニングをしたい場合等におすすめです。
ひたすら3%の坂を上りたい場合はSlopeを3%に設定すれば、3%の計算値で自動で負荷が変化します。
※フォーム等による空気抵抗値の変化は計算されません。また、あくまで計算値のため、現実の負荷の感覚とは違いがある可能性がございます。
Watt
Wattは指定したパワー(Target power)に近づくように、負荷が自動変化します。
同じギア比の場合、ケイデンスを上げれば負荷が軽くなり、ケイデンスを下げれば負荷が重くなります***。
ZwiftではERGモードと呼ばれる機能と同様のものです。
より正確にパワートレーニングを行いたい場合はパワーメーターコネクトの使用をおすすめします。
***GT-ePowerシリーズ側の最大負荷でもターゲットパワーに満たない場合は、ギアを重くしていただく等の対応が必要になります。
-Tips-
例えばSSTでのトレーニングをしたい場合は、ご自分のFTPの88-94%をTarget powerにすると、自動でそのパワーになるまで負荷を調整してくれるので、ケイデンスを緩めても苦しみを与え続けてくれます。
もし、回すのが厳しくなった場合は、走行中にTarget powerの変更は可能ですので、休みたい場合はTarget powerの値を下げてください。
VirtualRide
VirtualRideは今までの負荷や勾配を制御するものと違い、バーチャルライドアプリから受信する勾配データやGT-ePowerの負荷を監視することが可能です。****
バーチャルライドアプリの勾配表示は数値が丸められている場合ばありますので、実際のバーチャルライドアプリの細かい勾配などを知りたい場合も、こちらを利用すると確認することが出来ます。
****バーチャルライドアプリとの通信は、ANT+接続の場合のみ。Bluetooth接続の場合、GT-eRemoteと接続することはできません。
Ride Modeは負荷や勾配について細かく設定が出来ます。バーチャルライドアプリもいいですが、たまには気分を変えて、狙ったターゲットでひたすら追い込むこともしてみてはいかがでしょうか?
Android版については、アプリの操作が若干違いますので、下記のマニュアルよりご確認ください。
Setting Modeの記事についてはこちら
今後、Map trace Mode・Workout Modeについても更新していきますので、お楽しみに!
○Mapトレースモードについてはこちら
○ワークアウトモードについてはこちら