色々なパーツを組み合わせて、違いを感じることも自転車の楽しみの一つです。
中でも簡単に交換できるもので、大きくサイクリング体験を変えられるものがあります。
それは「インナーチューブ」です。
自転車部品に特化したMageneのサブブランドであるEXARは、サイクリストにより良いサイクリング体験を提供することを理念としています。
EXARのTPUチューブは、2年間にわたる研究、設計、生産から生まれた製品です。
サイクリスト目線から開発されたこのTPUチューブは、従来のサイクリング体験を変えてしまう、そんな製品です。
「信頼性」を実現する開発と試験
MageneがTPUチューブの開発に当たって重視したのが「信頼性」です。
TPUチューブは「軽量」という点で注目されていましたが、従来の製品はトラブルが多かったのも事実です。トラブルが多ければ、普段使いについては敬遠してしまいます。
そこでMageneは、様々な試験を行って、信頼性の高いTPUチューブを作りました。
高温耐性試験
「直射日光にさらされる車内」等を想定した条件をもとに、高温耐性テストを行いました。
【試験条件】
・EXAR TPUチューブとゴム製チューブをホイールに100psiの空気圧で装着
・70℃に設定された試験室に2時間放置
・その後、常温で24時間放置
【試験結果】
・チャンバーで2時間の放置後の空気圧は、EXAR TPUチューブとゴム製チューブは共に89psiまで低下
・24時間放置後の空気圧は、EXAR TPUチューブは84psiに、ゴム製チューブは86psiまで低下
・EXAR TPUチューブの外観をチェックしても、破損・軟化・癒着の兆候は見られなかった
・EXAR TPUチューブとゴム製チューブはともにそのまま乗車しても問題がない
以上の試験では、従来のゴム製チューブと遜色のない使用できることがわかりました。
ブレーキ耐熱試験
リムブレーキ仕様の自転車では、ブレーキをかけ続けるとリム自体がかなり高温になります。
それにより、チューブが溶けてしまいパンクしてしまう場合があります。
リムの温度は一般的には220℃まで上がると言われており、実際の夏場でのテストでは300℃に達することもありました。
そこで、下記の条件でテストを行いました。
【試験条件】
・EXAR TPUチューブをホイールに100psiの空気圧で装着
・ブレーキをかけ、リムの温度を最大304.4℃まで上昇させる
・その後、24時間放置
【試験結果】
・テスト中もEXAR TPUチューブはパンクせず、破損・軟化・癒着の兆候は見られなかった
・24時間放置後の空気圧は、EXAR TPUチューブは88psiだった
以上の試験では、リムがかなりの高温になったとしても、EXAR TPUチューブは継続して使用できることがわかりました。
また、下記の内容でもテストを行っています。
【試験条件】
・カーボンリムを使用して、ブレーキを掛けながら12.5km/hで回転させる
・ブレーキ面の温度が240℃になるまで監視し、この温度で10秒間保持する
・その後ブレーキを解除し、リムの温度が60℃以下になったら、再度ブレーキをかけ、同様のテストを合計3回行う
・その後24時間放置し、空気を入れて気密性をテストする
【試験結果】
・EXAR TPUチューブは、本テストをクリアした
・競合の他社製TPUチューブは、本テストをクリアできなかった
以上の試験では、EXAR TPUチューブが競合の他社製TPUチューブよりも耐熱性について優れていることがわかりました。
気密性テスト
外的要因を除き、TPUチューブの一般的な空気漏れの原因は、バルブコアの品質不良・バルブステムの接続部の問題、素材の厚みの不均一、チューブ本体の溶着の不均一などが考えられます。
EXAR TPUチューブの開発では、これらの問題を可能な限り最小限に抑えるため、材料の選択と品質検査工程に高い基準を採用しました。
そこで、下記の条件でテストを行いました。
【試験条件】
・EXAR TPUチューブを8psiまで膨らませた後、水中に沈める
・その後、EXAR TPUチューブをホイールに100psiの空気圧で装着し、5日間の空気圧の経過をチェックする
【試験結果】
・水中に沈めても気泡は発生しなかった
・空気圧の変化は表のとおり(5日後は72psi)
以上の試験では、初期の気密性には問題がないことが確認され、また5日後でも72psiと空気抜けも多くないことが確認されました。
※本試験結果は保証値ではありません。個体差がございますのでご注意ください。グロータックのテストでは、本結果より良いものもあれば、悪いものもありました。
品質検査
Mageneでは、上記の製品試験はもちろん出荷時の品質検査も行っています。
EXAR TPUチューブは、出荷前に「バルブの精査・溶着部のチェック・気密性のテスト・重量チェック」の4つの品質検査を行います。
重量チェックでは、36g±5%(約2g)以内に収まっているかを確認してます。
これらを行うことで、製品品質のバラつきを最小限にし、ユーザーが信頼して使用できる製品を実現しています。
信頼性を重視した「EXAR TPUチューブ」
EXAR TPUチューブは、TPUチューブの特徴である「軽量・低い転がり抵抗・携帯性」に「信頼性」が加わった製品です。
短時間の通勤からダウンヒルを伴うロングライド、1秒を争うレースまで、あらゆる状況で楽しむことができます。
今までのサイクリングから、手軽に変化を感じたい。
そんな方は是非「EXAR TPUチューブ」をお試しください。
値段も希望小売価格1,650円(税込)と、お手頃です。